保田先生の「ごはん塾」
レポート5 明石市立長寿院保育園 好奇心旺盛いっぱいの園児たちと一緒に体験! 雨の日のドキドキかまど炊きごはん
 12月11日、明石市の長寿院保育園で「ごはん塾」が開催されました。参加していただいたのは、3歳児から5歳児140名と保護者の皆さん。ごはんの学校「ゴーゴーご組」の校長先生である保田茂先生の授業や、「ゴーゴーかまどでごはん炊き隊」によるかまど炊き体験が行われました。
雨でもぜんぜん平気! かまどに興味津々の園児たち
 昨夜からの雨が残り、「ごはん塾」初めての悪天候となりました。いつも通りかまどに火がくべられるか? スタッフはもちろん、園児や保護者の皆さん、保育士さんが心配そうに見守るなか、無事、薪が燃えはじめました。そのとたん、小降りだった雨が本降りになり無情の雨。「もう、ちょっと待ってくれてもいいのに…」。大人がぼやくその横で、傘をさしながら好奇心旺盛な園児たち。スタッフに教わりながら、かまどに空気を送ったり、中の様子を伺ったり興味津々。雨にも負けず元気いっぱいです。
「ごはんの大切さ」再発見
 ごはんを蒸らしている間に、園児たちは各部屋で、先生にごはんの紙芝居を読んでもらいました。目と耳を傾ける園児の集中力。さすが!保育士さんの巧みな話術。それとも、大好きなごはんの話だったから?  紙芝居が終わると、紙のおわんに思い思いの絵をマジックで描き「マイ茶わん」を作りながらかまど炊きごはんを待ちます。
  保護者の皆さんは2階の遊戯室で、保田茂先生の「ごはん塾」の授業を受け、ごはん食の大切さをともに考えました。先生は日本人の食生活の変化やそれに伴う生活習慣病の増加、米の自給率の低下などをわかりやすく解説。保護者のなかにはメモを取る方もいて、熱心な表情で時折うなずく姿も見られました。
参加園児は3歳児の「チューリップ」「さくら」、4歳児の「ほし」「つき」、5歳児の「まつ」「たけ」組の皆さん。雨の中、傘をさしてかまどに空気を送りました。
保護者には、日本の食料自給率の問題やお米の大切さをイラストや図でわかりやすく説明するテキストが配布されました。保田先生の授業が始りました。真剣な表情でメモを取る保護者の方も。
ほし組では「やっぱりごはんがいちばんすき」、たけ組とまつ組では「朝ごはんたべた?―みんなの金メダルー」という紙芝居がありました。紙のお茶碗に一人1本の油性のマジックが配られ、「中側ではなく、外側に描いてねと注意を受けてから絵を描き始めました。
無事成功!「ホンマ、よかった」
 園庭ではようやく雨もあがり、ごはんの蒸らし時間に入っていました。今回、初めて雨を体験するスタッフたち。途中、火が弱まったこともあり「無事、炊けているか」? いつもより不安そうに見えました。各教室では、すでに園児が「マイ茶わん」を前にごはんを待っています。恐る恐る蓋を開けると、ごはんのおいしそうな湯気がたち、「やった!できてる!」。園児から歓声と拍手がおこりました。お行儀よく順番にごはんを入れてもらい、みんながそろってから手を合わせて「いただきます!」。兵庫のりをのせたアツアツごはんを急いで口に運びます。「おいしい」「おうちのごはんより甘いね」「ふんわりしてる」と園児たちの声に、スタッフ一同、ほっと胸をなでおろしました。
  「雨でも成功した」。今回はスタッフにとって大きな自信となりました。水加減や火の調節、蒸らす時間、すべて経験と勘で行う「かまど炊きごはん」。毎回、蓋を開けてみないと出来具合がわからないドキドキもの。「おいしい」という言葉を励みに試行錯誤をくり返してきました。今後もますます腕を磨いて、一人でも多くの方においしいごはん食べてもらえるよう頑張っていきます!
参加園児は3歳児の「チューリップ」「さくら」、4歳児の「ほし」「つき」、5歳児の「まつ」「たけ」組の皆さん。雨の中、傘をさしてかまどに空気を送りました。
保護者には、日本の食料自給率の問題やお米の大切さをイラストや図でわかりやすく説明するテキストが配布されました。保田先生の授業が始りました。真剣な表情でメモを取る保護者の方も。
参加者の声
園にお孫さん2人が通うという女性は「日頃から炊きたてごはんにはこだわっていますが、かまどで炊くと微妙に違いますね。今日の保田先生の話を聞いて、改めてお米の大切さを認識しました。お話もかまど炊きごはんも普段めったに経験できないので、すごくありがたかったです」と笑顔で話されました。
「何よりこの炊きあがった香りがいいですね。初めて食べましたがこんなにおいしいとは思いませんでした」と赤ちゃんを連れたお母さん。
たまたま仕事が休みだったというお父さんからは、「いつものごはんとはひと味違うと感じました。保田先生の話はお米の再確認ができました」。
3児のお父さんからは「ふっくらしてておいしい。先生の話は少々、耳が痛かったです。上の子はごはん党ですが、下の2人は菓子パン大好き。親の都合で子どもの健康を損ねてはいけない、という先生の言葉を聞いてはっとしました」と苦笑いされていました。
園長先生のお話
 園でも主食はごはんなので、自然と煮物や酢の物が入った和食中心の献立になっています。噛めば噛むほど甘くなるごはんは、お漬物とお味噌汁があれば充分ですね。3歳児のごはんの量はいつももっと少なめですが、今日は5歳児と同じ量なのにきれいに食べています。やはり、子どもの味覚は正直ですね。
 園児が使った茶わんは、家に持ち帰ります。今回は平日の昼間だったこともあり、ほとんどの保護者は参加できませんでした。このお茶わんから話が広がり、子どもの口から楽しかった体験や「おいいしいごはん」のことが親に伝わればいいな、と思っています。
(「長寿院保育園」つる岡明子園長)