 |
芦屋市立浜風小学校では、「Myきょうしょく」をはじめ、食育の授業に積極的に取り組んでいます。「Myきょうしょく」の授業では、栄養教諭の奥 瑞恵先生と教頭の前田文也先生が共同研究した献立ソフトを使って、子どもたちが自分で選んだ献立の栄養バランスを学んでいます。その献立を給食の時間に食べる授業もあり、楽しく学習しているそうです。
もう一つの特色は、子どもたちに大人気の給食。出汁は昆布やカツオからきちんととり、素材の味を大事にして作られています。国産丸大豆を原料にした無添加の兵庫県産醤油や、地元でとれた野菜など地産地消の材料が中心に。週の半分以上がごはん給食で、子どもが好きな揚げ物やハンバーグだけでなく、魚料理や煮物など和食のおかずの回数を多くしているそうです。
先生方の熱心な取り組みによって、一般的によく聞かれる「魚や煮物の食べ残し」はほとんどゼロ!給食室には毎日、きれいになったお皿が戻ってくるというから、子どもたちの元気な食べっぷりがうかがえます。
今回、1年生の給食には、ごはんカンパニーの一員である松下電器産業株式会社のご協力により、最新型の炊飯器で炊いた白いごはんが準備されました。給食が冷めないように、きちんと温められた陶器の器にも感心。おかずの魚や煮物、ほっかほかごはんをパクパクとおいしそうに口に運ぶ子どもたちの様子を見て、なんだか羨ましく感じました。 |
 |
|
 |
|
 |
白ごはんやお寿司、おむすびなど、ごはんの良き友として昔から日本人に親しまれてきた海苔。今回のごはん塾では、海苔についての学習会から始まりました。講師は、播磨灘に浮かぶ家島諸島で海苔を生産する中村有作さん。スライドを使って海苔ができるまでの工程や海苔の栄養について、わかりやすく教えていただきました。
中村さんは、淡路島で考案され全国に広がった「浮き流し式」で海苔の養殖をしています。春、夏に網に種つけを行い、秋から冬にかけて潮の流れが穏やかな瀬戸内海で栽培。寒い冬に成長した海苔を刈り取り工場で加工し、初めて私たちがよく目にする海苔ができ上がります。途中、病気になる海苔や、海に栄養が足りなくて良質な海苔が育たないなど、いろんな苦労があることを知り、海苔は海という畑で大切に育てられていることがわかりました。
質問コーナーでは次々に手が上がり、「1日に何枚できますか?」「海苔は黒いほど上等?」「お茶に一番茶があるように海苔にもありますか」「保存法を教えてください」という質問も。中村さんは、ひとつ一つ丁寧に答えてくださいました。ちなみに、その答えは、「海苔は1日平均5万枚。多い時で10万枚」「海苔は黒いほうが高品質と言われていますが、今後は味や安全性にも考慮していく方向です」「海苔もお茶と同じで、いちばん最初に刈った海苔が高級」「新聞紙を巻いてから冷凍庫に保存すれば1年間は持ちます」でした。 |
 |
|
 |
|
 |
放課後からは、いよいよかまど体験がスタート。子どもたちがお米を研いだり薪割りをしている間、保護者の皆さんには甲南女子大学名誉教授の奥田和子先生よる授業が行われました。
保護者の皆さんをいちばん驚かせたのが、パン類に意外と多くの脂質が含まれていることでした。配布された資料によると、市販パンの総カロリーに占める脂質カロリー比は、「ゆでたまごがのったパン」56.2%を筆頭にデニッシュ、ドーナツもかなり高い比率に。その一方でなんと、おむすびの脂質カロリー比はほとんどゼロ!この数字に多くの保護者の皆さんは、驚いて顔を見合わせていました。「お米は太ると思っていたのに…」と、心の中でつぶやいた方も多かったのではないでしょうか。
食べ物の脂質カロリー比のグラフを見ると、ミニハンバーグやグラタン、アイスクリームなど、子どもたちが大好きな食品はやはり56%以上と高い比率に。口あたりが良くて、しかもおいしいものばかり!「子どもが欲しがるから、喜ぶからという理由で、日常的に食べさせていると問題ですよ」と注意を促す奥田先生。「こちらの小学校では熱心に食育活動をされているので、お子さま方は恵まれていますね。今日は子どもたちと給食をいただきましたが、丁寧に作られていて大変おいしかったです。子どもたちも残さず食べていました。ぜひ、ご家庭でも見習っていただきたいですね」とコメントをいただきました。 |
|
 |
 |
 |
奥田先生の授業が終わる頃、中庭では準備をすませたゴーゴーかまどでごはん炊き隊スタッフと子どもたちが火を起こし始めました。無事、4基のかまどから煙が上がると、今度は中村さんからいただいた兵庫のりを七輪であぶります。不慣れな手つきながらも、海苔が黒色から少し緑がかった色に変っていく様子を不思議そうに眺めていました。「パリパリしてる」「早く食べたいね」。ごはん炊けるまで海苔が手元に残っているか、少し不安が残ります。
教室に戻った子どもたちと保護者の皆さんはお茶碗を片手に準備万端。そこに待ちに待った炊きたてのあつあつごはんが運ばれてきました。「5、4、3、2、1」でかまどの蓋を取ると「うわぁ〜」と一斉に歓声があがります。同時に甘い香りと湯気が教室に立ちこめました。「すごい!できてる」「いつもとぜんぜん違う!」「スーパーごはんや」とユニークな感想を言い合いながらも、忙しくお箸を動かしていました。
とても給食の後とは思えない、子どもたちの元気な食べっぷりはあっぱれ!あぶった海苔に兵庫県産の醤油をつけて食べると、ますますおいしく感じました。初めて口にするかまどで炊いたごはんの味は、子どもたちだけではなく、先生やお母さん方からもたいへん好評でした。 |
|
 |
|
 |
 |
 |

かまど炊飯やごはん塾の授業を体験した、
芦屋市立浜風小学校の子どもたちの作文をご紹介します! |
|
 |
 |
 |
 |
お米を食べると太ると思い込んでいたので、奥田先生の話は目からウロコでした。ついつい、忙しい朝はパン食になっていますが、できるだけ朝食の主食もごはんにしようと思います。 |
|
 |
子どもの好き嫌いがなくなり、給食には感謝しています。嬉しい反面、子どもから「給食の方がおいしい」と言われてショックですが(笑)。給食の献立表には、今までになかった調理法が載っているので、ワンパターンになりがちなわが家のメニューに役立っています。 |
|
 |
今までカロリー表示は見ていましたが、総カロリーに占める脂質の比率まで目がいってませんでした。パンが思っていた以上に脂質の比率が高くショックです。わが家には男の子が3人いるので肉料理が多いですが、その分、野菜も多く食卓に出しているつもりだったのに、先生の一汁三菜の献立を聞いて「まだまだ足りていなかった」と実感しました。意識を変えることは必要だとも気付きました。 |
|
 |
学校行事では給食の試食もあり、食べたことがありますが、素材が持つ味をうまく利用されていると思いました。家庭では外食の味がおいしいと思って、ついつい濃いめになっていたなと感じています。給食では食べているようですが、わが家では野菜や煮物、酢の物は食べてくれません。生野菜にハムや鶏肉をつけると喜んで食べてくれるのですが…。 |
|
 |
食べる分量のお話で「朝食は王様、昼食は王子様、夕食は乞食」は耳が痛かったです。急には無理ですが、できることから努力しようと思いました。 |
|
|
|
|
 |
|
 |
|