宝塚歌劇団プロジェクト

花組 愛音羽麗さん 野々すみ花さん インタビュー≪前編≫

健康管理のために、そして舞台で演じるためにもごはんは欠かせません!

花組公演『太王四神記』(宝塚大劇場:1月1日~2月2日 東京宝塚劇場:2月13日~3月22日)に出演中の愛音羽麗さんと野々すみ花さん。今回おふたりが出演されている『太王四神記』は、ペ・ヨンジュン氏主演で話題となった韓国歴史ファンタジードラマ「太王四神記」を世界に先駆けてミュージカル化したもので、舞台ならではの演出と宝塚歌劇ならではの華やかさを盛り込んだ一本立ての大作。しかも宝塚歌劇95周年の幕開けということで注目を浴びています。そのような大作に挑戦されている愛音さんと野々さんに、演じるうえでの意気込みや健康管理についてお話を伺いました。

ちか先生:『太王四神記』は、発表直後から注目を浴びていたようですが、どのような作品でしょうか。

愛音さん:『太王四神記』は、ご存知の通りペ・ヨンジュン氏主演の歴史ファンタジードラマをミュージカル化したものです。多くの方がCGを駆使したファンタジックな映像を観られているので、それをどのように舞台で表現できるのか、これが一番気になりました。また、24話分の展開を2時間にまとめているので、感情移入していただけるのかどうかも心配でした。でも、宝塚歌劇ならではの演出が新しい『太王四神記』を生み出したようで、ドラマを観た方にも違和感なく入りこんでいただけ、また、初めて観た方でもストーリーが理解できるおもしろい作品になっています。

ちか先生:かなりプレッシャーもあったのでは?

愛音さん:プレッシャーは感じませんでした。それよりも、「ヨン様の演じたドラマのミュージカル化」として話題になった作品を演じられることがうれしくてなりません。それに、今回はいつもの男役と違って女性を演じているのも新鮮です。男の子のように育った女の子の役なので、変に女役だからと意識せずにその役「スジニ」を演じることができているのも楽しいんですよ。

野々さん:宝塚歌劇95周年の幕開けともいえる新年公演で、花組がこのような大作を演じられることがとても幸せです。ひとつのものに向かって全員で努力する、そのエネルギーを感じられてとても楽しく演じています。


ちか先生:舞台はもちろんのこと、練習もかなりハードだと思いますが、どのように健康管理されているのですか?

愛音さん:私の健康の秘訣は、「少なくとも一日一回はごはんを食べる」です。出来る限り、朝からしっかりとごはんを食べるようにしています。特に舞台の前は、途中でエネルギーが切れないためにもごはんは欠かせません。といってもお化粧しながら大きな口を開けてごはんを食べるのは無理なので、お化粧が付かないような一口大のおにぎりをいくつも用意して、必ずエネルギー補給するようにしています。

野々さん:私は、自分を追い込むと何も食べられなくなり、体調を崩すことが多かったんです。でも、あるとき舞台が終わったあとに新人公演の練習をする私にと、愛音さんが雪ダルマの形にラッピングしたかやくごはんの小さなおにぎり2つを、メッセージカード付きでプレゼントしてくださって。身体を心配してくださるお気持ちが本当に嬉しく思いました。それからは、愛音さんを見習って少しずつでも一日一食はごはんを食べるように心がけています。

ちか先生:ごはんへのこだわりはありますか?

愛音さん:とにかくごはんが大好きなので、手の込んだおかずがなくても、白いごはんとお漬物や玉子焼き、お味噌汁があれば満足できます。だから一番困るのが海外旅行したときで、一週間もすると「早く日本に帰って日本のお米が食べたい!」とごはんが恋しくなってしまうんです。

野々さん:実家のごはんが一番好きです。私の実家は農業を営んでいてお米も作っています。春の終わりに植えられた稲が夏は緑色に青々と茂り、秋には黄金色に輝く―。そんな風景を毎年繰り返し見て、そして父母たちの苦労や一喜一憂を肌で感じながら、丹精込めて育てられたお米を毎日いただいてきました。だから本当に実家のごはんが大好きなんです。でも、あまりにも実家のごはんが好き過ぎて、宝塚音楽学校に進学して実家を離れたときは「実家のごはんが食べたい」とホームシックにかかってしまって…。今では、どのお米も同じように手間ひまがかかっていると感謝し、大切にいただいています。

次回も引き続き、愛音羽麗さんと野々すみ花さんに語っていただきます。おふたりにとっての「こころにおいしいごはん」、そしてこれからの夢や目標などについてお聞きします。

大阪府出身。1997年に入団。『仮面のロマネスク』で初舞台後、花組に配属。以後、華やかな美形男役として注目を集め、2003年、最後の新人公演『野風の笛』で初主演を果たす。そして、2007年6月に宝塚バウホールで単独初主演を果たした『舞姫』の太田豊太郎役は、その演技と凛々しさが大好評で、異例の東京での再演も実現。また、その容姿から娘役を演じることもあり、2002年の『琥珀色の雨にぬれて』の新人公演ではエヴァ役を、2007年の宝塚大劇場公演『アデュー・マルセイユ』では本役初の女役ジャンヌを演じた。少年・好青年・娘役といった芸域の広さを武器に美形男役スターとしてファンを魅了する。

京都府出身。2005年に入団。花組公演『エンター・ザ・レビュー』で初舞台。入団してまもなく『落陽のパレルモ』で主人公の少年時代役に抜擢。その後、2007年『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴―』にて新人公演初ヒロインを演じ、さらに同年、バウホール公演『舞姫』では初ヒロインとして愛音羽麗さん演じる太田豊太郎の相手役エリスを好演した。それらを評価され、2007年度宝塚歌劇団年度賞【新人賞】を受賞。その後も新人公演ではヒロインなどを演じ、2009年1月の『太王四神記』新人公演においてもヒロインのキハを演じた。 将来有望な娘役スターの一人である。

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