宝塚歌劇団プロジェクト

花組 愛音羽麗さん 野々すみ花さん インタビュー≪前編≫

ごはんが身体に活力を与えるようにこころに活力を与えられるような舞台をみなさんにお届けします

新年1月1日からスタートした花組公演『太王四神記』(宝塚大劇場:1月1日~2月2日東京宝塚劇場:2月13日~3月22日)。ペ・ヨンジュン氏主演の韓国歴史ファンタジードラマ『太王四神記』を宝塚歌劇ならではの演出と華やかさで彩った舞台は、連日多くのお客さまを魅了しています。そんな『太王四神記』で、主人公タムドクと友情を育む少女スジニを演じるのは、子ども役から好青年そして娘役までと芸域が幅広いことで評価が高い愛音羽麗さんです。そして、タムドクの少年時代と四神のひとりチュムチの恋人タルビを演じるのは将来を期待される娘役スターのひとり野々すみ花さん。おふたりにこれから演じてみたい役柄や「こころにおいしいごはん」について伺いました。

ちか先生:おふたりとも美味しいものを食べるのがお好きだと伺ったのですが。

野々さん:美味しいもの、特に和食を食べると気分が落ち着き癒されるような気がします。それに左手でお茶碗を持ち、右手でお箸を持つといったごはんを食べるときの所作そのものが好きなんです。心から「日本人でよかったな」と思います。一時期、食べやすいお箸をいろいろ集めたこともあるんですよ。

愛音さん:美味しいものを食べると「幸せだなぁ」と思いませんか?私は、旅行やツアーに行った先々で美味しいものに出会うととても嬉しく思うんです。たとえば、この前のツアーで秋田に行ったとき、穫れたばかりの新米を食べたのですが、「お米ってこんなに美味しいんだ!」と大好きなごはんにもう一度惚れ直しました。そんなふうに、取れたばかりの旬のものを食べて美味しいと思えたとき、心から幸せになれますよね。

ちか先生:おふたりにとって「こころにおいしいごはん」とは、どんなごはんですか?

愛音さん:みんなでワイワイ食べるごはんでしょうか。どんなに美味しいごはんでもひとりで食べると味気なく感じますから。

野々さん:私はやはり実家で食べるごはんです。最初から最後まで育つ過程を見ているのでとても美味しく感じるし、心も温かくなります。


新しい役に挑戦し続けることが自分自身の成長につながります

ちか先生:これからどんな役をやりたいと思われますか?

愛音さん:ひとつの役に出会って悩み、それを乗り越えればまた次の公演―。毎日がこの繰り返しですが、新しい役に出会うたびに新しい自分を発見できているように思います。これからも、女性である自分がカッコいいと思えるような男役、娘役に惚れられる男役、そして、自分にしかできない男役を追及していければと考えています。

野々さん:娘だけでなく男の子や妊婦さんの役などいろんな役を与えてもらい、自分とは全く違う人物を演じられることが何よりの幸せだと思っています。これからは、「演じることが幸せ」と自己満足するだけでなく、宝塚歌劇の娘役として相応しい華やかさが出せるよう、舞台の上だけでなく、日頃からも意識したいと考えています。

新しい役に挑戦し続けることが自分自身の成長につながります

ちか先生:将来の夢についてお聞かせください。

愛音さん:男役として成長していくことも夢ですが、生涯通じて「みんなで食べるごはんを大切にできる人」であり続けたいと思います。友達や仲間、そして家族と楽しく食べるごはんは私のパワーの源ですから。

野々さん:いつの日か、日本の文化や食料の大切さをより多くの方に知っていただけるような取り組みにかかわりたいと思っています。不自由なく美味しいごはんが食べられるのも、農家の方々などの農作物に対する愛情と日々の苦労があってのこと。そのことを若い世代の方々に正しく理解していただくことで、農業というひとつの日本文化を守っていく、その一端を担いたいと考えています。

ちか先生:最後にご組生徒(会員)に向けてメッセージをいただけませんか?

愛音さん:ごはんを食べることで私たちはパワーを得ています。それと同じように、みなさんには宝塚歌劇を見ることで心を元気にしていただければと思っています。

野々さん:ごはんを食べることは環境を守ることであり、次世代の人たちの食料を守ることにもつながります。ぜひもう一度、ごはんの大切さを考えていただければと思います。

大阪府出身。1997年に入団。『仮面のロマネスク』で初舞台後、花組に配属。以後、華やかな美形男役として注目を集め、2003年、最後の新人公演『野風の笛』で初主演を果たす。そして、2007年6月に宝塚バウホールで単独初主演を果たした『舞姫』の太田豊太郎役は、その演技と凛々しさが大好評で、異例の東京での再演も実現。また、その容姿から娘役を演じることもあり、2002年の『琥珀色の雨にぬれて』の新人公演ではエヴァ役を、2007年の宝塚大劇場公演『アデュー・マルセイユ』では本役初の女役ジャンヌを演じた。少年・好青年・娘役といった芸域の広さを武器に美形男役スターとしてファンを魅了する。

京都府出身。2005年に入団。花組公演『エンター・ザ・レビュー』で初舞台。入団してまもなく『落陽のパレルモ』で主人公の少年時代役に抜擢。その後、2007年『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴―』にて新人公演初ヒロインを演じ、さらに同年、バウホール公演『舞姫』では初ヒロインとして愛音羽麗さん演じる太田豊太郎の相手役エリスを好演した。それらを評価され、2007年度宝塚歌劇団年度賞【新人賞】を受賞。その後も新人公演ではヒロインなどを演じ、2009年1月の『太王四神記』新人公演においてもヒロインのキハを演じた。 将来有望な娘役スターの一人である。

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