宝塚歌劇団プロジェクト

雪組 音月 桂さん インタビュー≪前編≫

役になりきって「舞台の上で生きる」ためにも、楽しく食事をすることで気分を切り替え、しっかりと食べて元気でありたいと思っています。

雪組公演『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』(東京宝塚劇場:10月10日~11月16日)に出演中の音月桂さん。『ソロモンの指輪』では、水夏希さん、彩吹真央さんと共に“指輪の精”を演じ、『マリポーサの花』では、革命に燃える青年役をさわやかに演じています。  豊かな感情表現とその中性的な美しさで数多くの女性ファンを虜にする音月さん。常に元気でいられるのは、仲間たちと楽しく食事をすることでストレスを発散しているからとか。今回は、与えられた役になりきる秘訣や、健康管理などについて語っていただきました。

舞台の上ではその役になりきりまさにそこで生きているつもりになります。

-今回の役どころについてお聞かせください。-

ダイヤモンドはカットによって輝き方が違います。『ソロモンの指輪』では、“指輪の精”として場面ごとに輝きが変わる、そんな多面性を表現できればと思っています。『マリポーサの花』では、革命に燃える青年・リナレスとして、愛する家族や恋人を守るために自分の手で国を変えようとする、ピュアだけれども一本の芯が通っている姿を感じていただければ嬉しいです。

-役になりきるための工夫を教えてください。-

与えられた役を演じるのではなく、「舞台の上でその人間が生きている」と捉えるようにしています。たとえば、今回であれば「リナレスとして舞台の上で生きる」です。

役が決まれば、まずは演出家の先生と相談しながら、年齢、性格、そして、両親などバックボーンを細かく書き出し、人物像を創りあげていきます。 また舞台の上では、毎回、相手の方の台詞にはきちんと耳を傾け、自分のなかで解釈してから感情を込めて台詞をいうようにしています。

そうすると、生の舞台だからでしょうが、気持ちや体調によって同じ台詞でも全く感情が違ってくるんです。そんなときは、「舞台の上で生きているんだな」と本当に楽しく思えます。

食べないで舞台に立つと集中できないので朝からしっかりと食べるように心がけています。

-気持ちのコントロールや体調管理はどのようにされているのですか?-

 食事は気持ちの切り替えでもあり健康管理の基本にもなっています。

 私は食べることが大好きなので、何か悩みごとがあれば、とにかくみんなで食事に出かけるようにしています。ワイワイ楽しく食事をするうちに「もう一度頑張ろうかな」と元気が出てくるんです。

 日頃の食事は、どうしても不規則になりがちですが、食べないで舞台に立つと集中できないので、朝からしっかりと食べるように心がけています。私たちの場合、舞台をこなすことは当たり前で、お客さまにステキな舞台をお届けするのが仕事ですから、元気がなかったり、体調が悪かったりすると演技を通じてお客さまに伝わってしまいます。

 だからこそ、いつも元気でいられるよう、たとえば十穀米を食べるなど、食事には気を使っています。こう見えて意外に健康オタクなんですよ。

 次回も引き続き、音月桂さんに語っていただきます。 AQUA5(アクアファイブ)として活動するなかで学んだこと、音月さんにとっての「こころにおいしいごはん」などについてお聞きします。どうぞお楽しみに。

音月 桂 Kei Otozuki

埼玉県出身。1998年に入団し、宙組公演『シトラスの風』で初舞台を踏む。1999年雪組に配属、翌年のドイツ・ベルリン公演メンバーに選ばれる。2001年『猛き黄金の国』で新人公演初主演。以来、数々の新人公演で主役を務める。2002年宝塚バウホール公演『ホップスコッチ』では立樹遥、壮一帆と共にトリプル主演、2005年『さすらいの果てに』では単独初主演を果たす。2007年、『エリザベート』において入団以来憧れていたルキーニを熱演。11年目を迎えた2008年には、ショー『ミロワール』のフィナーレで初のエトワールに挑戦し、その美しい歌声で観客を魅了した。舞台以外では、雪組男役5人で構成されるAQUA5として活躍し、三井住友VISAカードのイメージキャラクターにも抜擢されている。感情表現豊かなダンスと演技、明るく個性的な歌唱力には定評があり、今後の活躍が期待される若手スターの一人である。

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